パーソナルシェフという存在

【1月24日】

皆さんは「パーソナルシェフ」という言葉を耳にしたことがありますか?

プロの料理人が自宅まで来てくれて、コース料理を作ってくれ、サーブまでしてくれる、いわゆる”出張料理人”のことです。今回は、昨年秋から福岡市を中心にパーソナルシェフとして活動している料理人、松尾一成(まつお・いっせい)さんに出張料理をお願いしました。


6,600円コースの前菜。庭で育てたハーブも料理の見事な脇役に

丁寧な仕込みが最後に皿の上で美しいデザートに変身!

ふわふわ、蕪のフラン

メインの鴨料理


福岡の名店でフレンチの腕を磨いた松尾さんがパーソナルシェフの仕事にシフトしたきっかけは、子どもさんの誕生だったといいます。「子どもが成長する時間を共に過ごしたい」という思いと、料理人としての仕事を続けたいという思いが、松尾さんに「パーソナルシェフ」の道を選ばせました。「子どもの成長は早い。今、一緒の時間を逃せば、その成長する姿を見ることができない」…忙しいイクメンたちが抱えているそんな思いが、仕事チェンジの原動力になったといいます。そんな松尾さんのシフトチェンジのエピソードはまた今度お話するとして、今回はパーソナルシェフとしてのお仕事をご紹介したいと思います。

●まずは予約を

まずはインターネットで予約します。希望する日付と時間、利用人数、メニュー金額、出張場所、利用目的、苦手食材やアレルギー食材、出張先の調理道具環境(グリルの数、調理道具の有無)、皿の希望、駐車場の有無などを記入します。料理の金額は6,600円、8,800円、11,000円、13,200円、16,500円の5種類(いずでも税込)。これに福岡市内なら出張費・交通費で別途3,000円~が必要です。お皿は自宅の皿を使っていただいてもいいし、シェフ持ち込みの皿を使ったもOK(1人1,000円/これがステキなお皿で提供されます)。なんと福岡市内だけでなく、佐賀・山口・大分・熊本・長崎・鹿児島・宮崎までも出張が可能です(出張費が5,000~25,000円)。自宅やパーティールームなどを借りてのホームパーティーや知人との会食に出向いてもらうこともできるのです。

●当日は待っているだけ

当日、シェフは食材や調理道具、お皿を抱えて到着! 我々はテーブルまわりを片付けておしゃべりして待機。しばらくするとお料理が次々に運ばれてきます。いや、下準備を調えて出張してこられているとはいえ、自宅のキッチンでこの料理ができる????と、ちょっと目を疑ってしまいます。

【この日のお料理】

●食前の愉しみ(アリゴというじゃがいもを使ったフランスのアミューズでした)

●鰤/パール柑/ルッコラ(昆布〆した鰤と、パール柑、自宅の庭で収穫したハーブ類が生き生きしたサラダ。昆布〆の鰤はまったりとした口当たりと、深い甘味で絶妙ナリ!)

●蕪のフラン(ふんわりとした蕪のフランは火の通りが本当に絶妙!)

●フォカッチャ(これもシェフが焼いたもの)

●合鴨/ローズマリー/赤ワイン(柔らかく仕上がった合鴨のローストに、ほのかに赤ワインの味を生かしたソースが優しい風味)

●求肥/甘酒/ほうじ茶(デザートには甘酒とほうじ茶をムースなアイスなどにして美しく盛り合わせて)

このお料理で6,600円のコースです。子どもが小さくてなかなかレストランまで外出できない、高齢の親の外出が難しい、気兼ねなく友人だけでゆっくり会食したい…そんなさまざまな思いや願い、要望に応えてくれるのが、パーソナルシェフの存在です。「自宅」を「1日レストラン」にするという、そんな贅沢を一度試してみませんか? 

松尾一成(まつお・いっせい) 

ISSEI MATSUO

出張料理人/パーソナルシェフ

幼少期より料理人にあこがれ、調理学校卒業後、ホテル日航福岡「Les Celebrites」で8年、MIYAWAKA Soukateiで2年半、フランス料理を学び、昨年秋、パーソナルシェフとして独立。優しい味わいの美しい料理は、食べる人の心をあたたかく包んでくれます。